【8月27日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2021)は26日、男子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、年間グランドスラムを目指すノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は大会第1シードに入り、東京五輪で金メダルを獲得した第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と準決勝で対戦する可能性のあるドローとなった。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と並んで四大大会(グランドスラム)最多タイの20勝を挙げているジョコビッチは、順調に勝ち進めば第14シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)と4回戦で、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)の決勝で対戦した第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)と準々決勝で、ズベレフと準決勝で激突する。

 世界ランキング1位に立つ34歳のジョコビッチは、男子では1969年のロッド・レーバー(Rod Laver)氏以来となる年間グランドスラムの達成を目指しており、フェデラーとナダルがけがで欠場する今大会で優勝すれば、グランドスラムの男子シングルスにおける優勝回数は両選手を上回って最多となる。

 ジョコビッチの1回戦の相手は予選勝者で、2回戦に進めば世界52位のジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)と同110位のタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor、オランダ)の勝者と対戦する。

 また、3回戦では2014年大会で準優勝した錦織圭(Kei Nishikori)や第27シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と顔を合わせる可能性がある。

 ズベレフは昨年の全米オープンで決勝にまで進んだが、負傷により今大会を欠場することになったドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に敗れ準優勝に終わっていた。

 反対側の山の上位シード選手では、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)が第2シードに、ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が第3シードに、アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)が第5シードにそれぞれ入った。チチパスとルブレフは準々決勝で対戦する可能性がある。

 全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)の決勝でジョコビッチに敗れたメドベージェフは、1回戦でリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)と対戦し、2014年大会の決勝で錦織に勝って優勝したマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)と3回戦で当たる可能性がある。

 チチパスの初戦の相手は、2012年大会の決勝でジョコビッチを下して優勝を果たし、グランドスラム通算3勝を誇るアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に決まり、3回戦では同じ英国勢で第26シードのキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie)との対戦が見込まれる。(c)AFP