【8月28日 AFP】ブラジル南東部サントス(Santos)にあるサーフィンスクールは、障害者80人を支援している。脳性まひのマル・メンデス(Malu Mendes)さん(28)や視覚障害者のミゲル・アルメイダ(Miguel Almeida)さん(23)にとって、サーフィンは生きがいだけではない──治療でもあるのだ。

 かつて医師から一生歩けないと言われたメンデスさんは、2020年の世界パラサーフィン選手権でチャンピオンとなった。

「サーフィンを何年かやった後に医師の元を訪ねたところ、どうして私がこんなに調子がいいのか説明がつかないと言われました。サーフィンの効果です」とメンデスさんは語った。

 アルメイダさんの両目の視力はほとんどない。5歳からサーフィンをしているアルメイダさんは「健常者より耳がいいので、目で見るのではなく、聞くことで光景を思い浮かべることができます。サーフィンをしている時は、音で波が大きいか小さいかが分かります」と話した。

 映像は6月に取材したもの。(c)AFP