【8月25日 AFP】1962年、英ロンドンにある小汚いアパートで、3人のブルース音楽ファンが結成したバンド「ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」は、世界一ビッグなロックバンドへと成長した。バンドの軌跡を五つの数字で振り返る。

■102番地 すべてはここから始まった

 ストーンズが誕生したのは、西ロンドンの今はおしゃれなチェルシー(Chelsea)地区にあるエディスグローブ(Edith Grove)102番地のアパートだ。メンバーはこの薄汚れたアパートで共同生活を始めた。

 メンバーのキース・リチャーズ(Keith Richards)はアパートを「豚小屋」と呼び、ミック・ジャガー(Mick Jagger)は「臭くてむかむかするような場所」だったと語っている。

■バンドメンバーは13人以上

 ボーカルのジャガーは長い間、ストーンズの顔を務めてきた。本格的な参加メンバーとしては、これまでに少なくとも13人が入れ代わり立ち代わりバンドに関わってきた。

 結成メンバーはジャガー、リチャーズ、ブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)。それから間もなくベーシストのビル・ワイマン(Bill Wyman)と、ジャズドラマーとして引っ張りだこだったチャーリー・ワッツ(Charlie Watts)が加わった。

 エキセントリックで麻薬を常習していたジョーンズは、1969年にバンドをお払い箱になり、その直後、プールで遺体となって発見された。27歳だった。

 ジョーンズの後釜に座ったのは、ミック・テイラー(Mick Taylor)で、1974年にはロニー・ウッド(Ronnie Wood)がテイラーの後任でギタリストとして加入した。

 ワッツの死去により、現役のメンバーはジャガーとリチャーズ、ウッドとなった。

■活動歴は59年

 メンバーが初めてステージに立ったのは1962年。

 それから59年を経た今もなお、ストーンズは世界で最も活動歴が長い現役ロックバンドの一つとして活躍している。アルバムの制作よりも収益性の高いツアーを好み、米経済誌フォーブス(Forbes)によると、2018年の興行収入は1億1700万ドル(約128億円)に上った。

 ワッツは2017年に英紙タイムズ(Times)のインタビューで、「僕が引退? 何をすればいいんだ? 草刈りか?」と答えている。