【8月25日 Xinhua News】中国の関連部門はここ数年、水素エネルギーの開発と応用を導く政策を次々と打ち出し、産業化プロセスを加速させている。工業・情報化部はこのほど、関連部門の水素エネルギー発展戦略策定に今後積極的に協力し、水素燃料エンジンを支援対象に組み込むことを検討すると発表した。

 各地でも水素エネルギー発展の機運が高まっている。大まかな統計によると、これまでに20以上の省・自治区・直轄市、40以上の地級市が水素エネルギー計画を発表しており、計画されている産業規模は1兆元(1元=約17円)を超えている。多くの中央企業(中央政府管轄国有企業)や上場企業も布石を加速させている。

 中国水素エネルギー連盟によると、中国の水素エネルギー産業生産額は2025年までに1兆元になると予測されている。50年には水素需要量が約6千万トンに達し、最終エネルギー消費に占める水素エネルギーの割合が10%を超え、産業チェーンの年間生産額が12兆元に上り、経済発展をリードする新たな成長分野になる。

 川財証券の陳靂(Chen Li)チーフエコノミストは水素エネルギー業界について、まだスタート段階にあるが、カーボンニュートラル(炭素中立)実現を目指すという背景の下で国の投資が拡大されるにつれ、今後は急成長段階に入るとの見通しを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News