【8月25日 AFP】21-22フランス・リーグ1第3節のニース(OGC Nice)対オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦で乱闘が起こり、試合が中止になった件で、フランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)が「一体となった行動」を求める書簡を担当相に送ったことが、24日に分かった。

 22日に行われた試合では、観客から自身をめがけて放り込まれたペットボトルをマルセイユのディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)が客席に投げ返すと、これに怒ったファンがピッチに侵入し、選手と観客が入り乱れた醜いもみ合いに発展した。

 LFPのヴァンサン・ラブルン(Vincent Labrune)会長は、仏内務省と司法省、国民教育省のトップ、さらに各省でスポーツを担当する代表者に宛てた書簡で、「今回の極めて残念かつ暴力的な出来事で、われわれは改めて、サッカーの試合で安全を確保し、一部サポーターをコントロールするのがいかに複雑かを思い知った」と話した。

「暴力と公衆の秩序の問題をコントロールするにあたって、LFPにできることは非常に限られている」

「実際、トラブルメーカーに重い処分を下すことが不可欠であり、それにはクラブと当局、地域・中央政府、そして特に司法が一体となった行動を取る必要がある」

 試合会場のアリアンツ・リヴィエラ(Allianz Riviera)の管理会社は、サポーターが投げた物が選手に当たらないように、ホームゴール裏とピッチとの間にネットを張る計画を明かした。ニース(Nice)の現地当局はすでに今回の件の捜査を始めており、警察は男1人を逮捕している。

 25日には、マルセイユとニースの関係者がLFPの懲罰委員会に出席し、選手とコーチングスタッフ、責任者の行動について話し合う予定となっている。(c)AFP