【8月25日 AFP】(更新)アジア歴訪中のカマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領を乗せたシンガポール発ベトナム行き航空機が24日、ベトナムの首都ハノイでの「異常な健康事案」発生により3時間にわたり遅延した。在ベトナム米大使館が発表した。過去に複数の国で外交官に体調不良を引き起こした「ハバナ症候群」を指しているものとみられる。

 ハリス氏は2日間のシンガポール訪問を終え、午後4時ごろにベトナムへ出発する予定だったが、この問題により離陸は3時間遅延。大使館は「慎重に検討した結果、副大統領の外遊継続の決定が下された」としている。

「ハバナ症候群」は2016年にキューバで初めて確認された。米外交官とその家族が夜間に異音を聞いた後、鼻からの出血や頭痛、吐き気といった症状を発症。同様の事例はその後中国やロシア、米国内の米政府職員でも報告された。

 原因は今も不明で、ロシアなどが音響兵器で米外交官を攻撃したとの疑惑も浮上したが、立証はされていない。(c)AFP