【8月24日 CGTN Japanese】第5回中国・アラブ諸国博覧会の大健康産業フォーラムおよび第3回「インターネット+医療健康」応用大会が20日午前、中国北西部にある寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)の銀川市(Yinchuan)で開催されました。会議では、中国工程院の院士で、呼吸器疾患専門家の鐘南山(Zhong Nanshan)氏がビデオを通して、デルタ株の中国での感染状況や対応方法、ワクチンの研究開発をめぐり紹介しました。

 鐘院士によりますと、これまでの広州市(Guangzhou)で発生した感染状況を研究した結果、国産の不活化ワクチンがデルタ株に対する有効率は全体では約60%、重症化防止率が100%に達したことが明らかになりました。

 また、最新の資料では、国産の不活化ワクチンを2回接種した後、6か月後にもう一回接種を受ければ、抗体のレベルは10倍以上に増やすことができます。全人口の8割以上が接種を受ければ、中国では有効な集団免疫を確立することができるとも示されています。

 中国製ワクチンの効果について、鐘院士はチリ保健省が発表した、シノバック(中国科興)社ワクチンが実際に投下された後のデータを引用し、「同社のワクチンを接種した16歳以上の1000万人余りに対する研究を通じて、シノバック社のワクチンは新型コロナウイルス感染予防の有効率は65.9%で、入院予防の有効率は87.5%に、重症化防止率は90%、死亡予防率は86%に上ったことが明らかになった」と指摘しました。

 また、医学誌「ランセット」に発表された研究結果によりますと、トルコでは、シノバック社のワクチンの有効率が83.5%に達しており、同社のワクチンが新型コロナウイルスの感染予防に良い効果があることを物語っています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News