【8月24日 AFP】7月に英ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われたサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)決勝を前に、警備スタッフの制服などを盗んで販売を試み、チケットのないファンの入場をほう助しようとした罪で、18歳の男に23日、有罪判決が下された。

 有罪となったのは会場スタッフだったユサフ・アミン(Yusaf Amin)被告で、首からかけるスタッフ用のひもや蛍光色のジャケット、リストバンドを盗み、ネット上で計4500ポンド(約68万円)で売ろうとしたとされている。

 被告は禁錮刑は免れたが、英ロンドンの治安判事裁判所から6月の少年犯罪者施設収容、執行猶予1年の判決を言い渡され、裁判費用213ポンド(約3万2000円)の支払いなどを命じられた。

 イタリア対イングランドの決勝では、試合前にチケットを持たない大勢のファンが会場のウェンブリー・スタジアムに乱入して暴徒化し、86人が逮捕された。イングランドのファンはスタッフを買収したり、チケットをねつ造したりしてスタジアムに入場し、購入客の座席を占拠したとも伝えられている。

 この件では別の18歳の被告も同様の罪に問われており、12月17日に裁判が開かれる予定となっている。(c)AFP