【8月24日 AFP】21-22フランス・リーグ1第3節のニース(OGC Nice)対オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦で乱闘が起こり、試合が中止になった件で、ニース当局は23日、会場となったアリアンツ・リヴィエラ(Allianz Riviera)の南スタンドを4試合封鎖するよう命じた。地元警察も容疑者の男を逮捕したと発表している。

 22日に行われた試合では、観客から放り込まれたペットボトルをマルセイユのディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)が客席に投げ返すと、これに怒ったファンがピッチに侵入し、選手と観客が入り乱れた醜いもみ合いに発展した。試合は1時間以上中断した後、マルセイユ側が再開を拒否したため、中止となった。

 仏アルプマリティム(Alpes-Maritimes)県のベルナール・ゴンザレス(Bernard Gonzalez)知事は、「出来事の深刻さを考慮し、フランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)の処分を待たずして、事件が起きたポピュレー・シュド(Populaire Sud、南スタンド)の4試合封鎖を決めた」と発表した。

 また警察と検察筋はAFPに対し、28歳の男がマルセイユの選手1人を攻撃した疑いで逮捕され、23日夜に勾留されたと明かした。ニースのザビエ・ボノム(Xavier Bonhomme)検事がAFPに明かしたところによると、男はおそらくニースのファンだという。

 一方でLFPは、25日にヒアリングを行うため両クラブを呼び出したことを明かし、「暴力を強く非難」した。LFPは試合を再び行うか、あるいはマルセイユが試合再開を拒否したとしてニースの勝利扱いにするかを決めなくてはならない。(c)AFP