アフガニスタンのタリバン報道官はどういう人物?
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【8月23日 CGTN Japanese】先週アフガニスタンで行われたタリバンにとって1回目の記者会見は、世界の注目を浴びました。現地時間17日午後6時半に開かれる予定の記者会見は約40分遅れましたが、カブールのメディアセンターは満員状態でした。しかし、議長席には西側メディアのマイクは1本も置いてありません。
以前、アフガニスタン政府のメディア情報局の責任者を務めていたダワ・カーン・メナパル氏がここでよく記者会見を主催しましたが、十数日前、同氏は首都カブールで暗殺されました。その後、タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官は犯行声明を出しました。ムジャヒド氏がこの記者会見の報道官です。
ムジャヒド報道官は武器を持たないタリバンのメンバーとともに、ほほ笑みながら会場に入った後、メナパル氏が座っていた場所に着席しました。記者のほとんどが初めて同報道官の顔を見ました。
タリバンの情報発信の最も重要な人物として、ムジャヒド氏は長年、裏で行動を取っており、たまに記者と電話連絡をしていました。ザビフラとはアラビア語で「アッラーに供えられるもの」の意味です。長期にわたって、めったに表に出ない生活を送っていたため、もしや演じられた人物ではないかと一部の西側メディアに報道されています。
ムジャヒド報道官が話し始めると、隣の記者は小さな声で「この声はネット上でよく聞いた声と合わないそうだ」と議論しました。
記者会見は45分近く続きました。ムジャヒド報道官は昔、SNSでパシュトゥー語を使っていましたが、英語も分かるようです。現場で「One」と記者1人につき一つだけ質問をするよう強調しました。また、「質問の機会をアフガン以外のメディアに与えるよう」少なくとも4回にわたって求めました。
席上、ムジャヒド報道官は答えが速くてポジティブな印象を与えますが、女性の権利、特に今後女性はメディアに就職できるかどうかについて、はっきり答えていませんが、「すべての人が受け入れられるような包摂的なイスラム政権を構築したい。タリバンに反対したことのあるいかなる人にも報復行為を取らない」と数回にわたって強調しました。
記者会見の最後に、アフガンの記者から、タリバンに暗殺された以前の政府報道官についての感想を問われ、ムジャヒド報道官は戸惑いを感じた一瞬がありましたが、「タリバンの人々の家族も苦難を乗り越えた。大勢の人が不幸な日々を送ったが、戦争だった」と冷静に答えました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News