【8月23日 People’s Daily】今年上半期、中国民間航空業全体は435億元の固定資産投資を完了し、その金額は前年同期比8.5%増加した。6月末までに、23の空港が建設されている。ハブ空港の改築拡張の強化から、遠隔地の中小空港建設の拡大に至るまで、配置が整えられており、機能が健全で近代的な国家空港システムの形成が加速している。

 6月27日、成都天府国際空港(Chengdu Tianfu International Airport)で、262人の乗客を乗せた四川航空(Sichuan Airlines)3U8001便が飛行に成功した。これはこの4F級空港が開港してから初めての商業便となる。

 上半期には新空港が就航したほか、新空港の工事も盛んに行われている。長江のほとり、湖北省(Hubei)鄂州市(Ezhou)燕磯鎮(Yanji)杜湾村、専門的な貨物輸送のハブ空港である鄂州花湖空港(Ezhou Huahu Airport)の姿が日に日にはっきりしてきた。クレーンが立ち並び、ポンプ車がうなりを上げ、6000人以上の建設者たちが日夜奮闘し、空港は日ごとにその姿を変えている。

「鄂州花湖空港はアジア初の専門的な貨物輸送空港で、開港後は年間200万トン以上の貨物輸送能力の保障を実現する見通しだ」と、湖北国際物流空港有限公司企画発展部の張贛(Zhang Gan)部長は述べた。

 空港の新設のほか、ハブ空港の改築拡張プロジェクトも、上半期の投資で大きな比重を占めた。中国民航局発展計画局の韓鈞(Han Jun)局長によると、現在業務量が50位以内の空港のうち、40空港が改築拡張を実施予定だという。「近年、民間航空旅客輸送量が急速に増加しており、多くのハブ空港の施設容量が航空輸送の成長需要を満たせず、新たな空間を開拓し、総合的な保障能力とサービスレベルを向上させなければならない」と、韓氏は分析した。

 スマート民間航空の大々的な発展は、上半期の投資のさらなる大きな目玉だ。「スマート民間航空の整備が絶えず推進されることで、旅客の航空旅行体験が大幅に改善される」。韓氏は次のように説明した。例えば、無線周波数認識(RFID)技術は民間航空業の荷物管理分野で最も先進的な技術的手段の一つで、今年40のハブ空港でこの技術のフルカバーを実現する見込みだ。この技術は荷物全工程追跡システムに応用され、バーコード識別より速く、正確であり、誤作動率の大幅な引き下げ、時間の節約を実現し、加えて、旅客がスマホから荷物の状態をチェックすることを可能にする。

 今では、空港はもはや大都市の標準を示すインフラではなくなり、多くの小さい都市も新しい空港を建てている。「秦巴山地では、陜西(Shaanxi)安康富強空港(Ankang Fuqiang Airport)は昨年9月の就航以来、毎日運航記録を更新してきた。上半期のみの旅客輸送量はのべ13万2400人に及んだ」と、安康富強空港会社の姫盈輝(Ji Yinghui)社長は語った。

「これから、わが社は中西部、遠隔地に中小空港を建設する予定だ。例えば、上半期に湖南省(Hunan)郴州市(Chenzhou)、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)昭蘇県(Zhaosu)に空港を建設している」。韓氏によると、「第14次五か年計画(2021〜25年)」期間中に、中国は新たに30以上の空港を新設(その大半は中西部地区に位置)し、さらに航空のカバー範囲を拡大させ、より多くの人に便利な航空輸送サービスを享受してもらうことになるという。(c)People’s Daily/AFPBB News