【8月23日 People’s Daily】中国国務院新型コロナウイルス感染症対策共同予防抑制機構の最新データによると、7月29日の時点で、中国は新型コロナワクチンと原液を世界に7億回以上提供し、中国の対外援助・輸出したワクチンの数は他の国の総量を上回った。

 中国は一貫してワクチンの国際協力を深化させ、発展途上国におけるワクチンへのアクセスと負担可能性を確保し、ワクチンを世界の公共財にすることを主張してきた。自国の人口基数が巨大かつ、ワクチンの供給が非常に逼迫(ひっぱく)している中で、中国はワクチン協力を求めてきたすべての国に対し積極的に対応し、世界の感染症対策のために自信と力を強めてきた。

 GAVIアライアンスはこのほど、中国国薬集団(シノファーム、Sinopharm)と科興公司(シノバック、Sinovac Biotech)とそれぞれ予約購入契約を締結したと明らかにした。これは両社のワクチンが「COVAXファシリティー」のワクチンのストックに加えられ、発展途上国の感染拡大制御に対し大きなエネルギーで貢献することを示している。シノファーム、シノバック両社のワクチンは、世界保健機関(WHO)の免疫戦略諮問専門家グループ(SAGE)による臨床試験データなどの指標に関する厳格な審査を経て、相次いでWHO緊急使用リスト(EUL)に追加された。中国製ワクチンが世界の多くの国での接種の規模が拡大するにつれ、その安全性と有効性がますます多くのデータで証明され、確かな効果を見せている。

 中国製ワクチンは多くの発展途上国が獲得した最初のワクチンで、「恵みの雨」と言える。赤道ギニアのテオドロ・ヌゲマ・オビアン・マング(Teodoro Nguema Obiang Mangue)副大統領は、中国製ワクチンは「現地の感染症対策に希望の慈雨をもたらした」と述べた。ジンバブエのエマーソン・ムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領は、中国が寄贈したワクチンはトンネルの先の光のようだと述べた。カンボジアのフン・セン(Hun Sen)首相は第26回国際交流会議「アジアの未来」の開幕式で、「中国の援助とワクチンの商業調達がなければ、カンボジアの200万人近い民衆はどのようにワクチン接種を受けることができるのか」と直言した。

 アンティグア・バーブーダのガストン・アルファンソ・ブラウン(Gaston Browne)首相は同国政府を代表して中国のワクチン援助に感謝した際、発展途上国への援助と支持の面で、中国は一貫して先頭に立っており、特に現在一部の国が依然としてワクチンを買い占めている中にあっては、中国の惜しみない援助は一層貴重だと指摘した。

 援助と輸出のほかにも、中国側はアラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、インドネシア、トルコ、ブラジルなどの発展途上国と新型コロナワクチンの共同研究開発と生産協力を展開し、関連企業が外国と協力して第III相試験の実施をサポートし、現地の生産能力を拡大することで世界の感染症対策を支援している。生産能力はすでに2億回分を超えている。

 今年2月、ブラジルのブタンタン研究所はセラナ(Serrana)という小さな町でシノバック製ワクチンの大規模な接種試験を行った。ワクチン2回の接種後、現地で有症状感染者数は接種試験前と比べ80%、入院者数は86%、死亡者数は95%減少した。未接種の18歳未満などの集団の感染者数も減少した。

 有効な免疫バリアの最大限の構築のため、また中国にいる外国人の生命・健康、仕事、学習、生活を保障するため、対象年齢の在中外国人も中国製ワクチンの接種対象に組み入れた。これまでに、35万人を超える外国籍の人々が中国で60万回以上の新型コロナワクチンを接種した。(c)People’s Daily/AFPBB News