【8月23日 AFP】ニュージーランド政府は23日、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を全土で27日まで、オークランド(Auckland)では31日夜まで延長すると発表した。ジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相は、変異株「デルタ株」の感染拡大はまだピークに達していないとの見方を示している。

 全国的なロックダウンは、オークランドで半年ぶりに市中感染が確認されたことに伴って先週導入され、当初の予定では24日夜が期限だった。

 アーダーン氏は、感染力の強いデルタ株が急速に拡大しており、ロックダウン解除は時期尚早だと指摘。「デルタ株は私たちの先を行っている。できる限り早く巻き返す必要がある」と述べ、「今回の流行のピークにはまだ達していない」との見解を示した。

 同氏によると、23日に確認された新規感染者は35人で、今回の流行での感染者数は合わせて107人となった。濃厚接触者として1万3000人以上が検査を受けている。

 アーダーン氏は、「私たち全員にとって現時点で最も安全な選択肢」はロックダウンの延長だと説明。「それによってデータをさらに集め、ウイルスの拡散状況を確認できる」と語った。(c)AFP