【8月23日 AFP】21-22イタリア・セリエAは22日、第1節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は後半アディショナルタイムにクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がヘディングでネットを揺らしたもののオフサイドと判定され、ウディネーゼ(Udinese)と2-2で引き分けた。

 パウロ・ディバラ(Paulo Dybala)とフアン・クアドラド(Juan Cuadrado)が前半にゴールを奪い、白星に向けて順調に進んでいるかに思われたユベントスだったが、GKヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)の二つのミスから後半に2失点を喫し、敵地でウディネーゼに追いつかれた。

 すると試合終了間際、退団の道を模索していると報じられる中で途中出場となったロナウドが勝ち越しゴールを挙げたかに思われたが、これは認められず試合はそのまま終了となった。

 試合後、ユベントスの指揮官に再び就任したマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督はロナウド退団の報道をはねつけ、同選手の起用を常に考えていたと述べた。

 アレグリ監督は「他の選手同様、彼は試合に出られるよう準備していた。良いプレーを見せたし得点も決めたが、残念ながら認められなかった」とコメントした。

 この日行われた4試合ではレッドカードが6枚も飛び交い、3人の大物監督が現場復帰を果たすなど話題に満ちた一日となったが、その中でもロナウドのゴール取り消しは最もドラマチックな瞬間だった。

 一方、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が就任したASローマ(AS Roma)は、新天地でのデビュー戦となったタミー・アブラハム(Tammy Abraham)が2アシストと活躍するなどし、ホームでフィオレンティーナ(Fiorentina)を3-1で下した。

 フィオレンティーナに退場者が出て数的優位となっていたローマは26分、アブラハムのパスからヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)が巧みなシュートを決め、先制に成功。

 ニコロ・ザニオーロ(Nicolo Zaniolo)が2枚目のイエローカードで退場し、60分にはニコラ・ミレンコビッチ(Nikola Milenkovic)に同点弾を許したローマだったが、64分に相手DFの間をうまく抜け出したアブラハムが折り返すと、最後はヨルダン・ヴェレトゥ(Jordan Veretout)がネットを揺らした。

 ヴェレトゥは79分にもエルドル・ショムドロフ(Eldor Shomurodov)の華麗なパスに抜け出し、追加点をマークした。

 インテル(Inter Milan)を率いてリーグ優勝を果たした2010年以来となるセリエAの試合で白星を飾ったモウリーニョ監督は、「11人対11人や10人対10人のときは良かったが、11人対10人の状況はそれほど良くなかった」と語った。

「木曜日(19日)に非常に難しい試合をこなした後だから、チームが見せた精神力や献身性、努力には満足しているが、思ってもいなかった難しい局面があった」

 ルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督が就任したナポリ(SSC Napoli)は4分の3を10人で戦わねばならない展開となったが、昇格組のベネツィアFC(Venezia FC)に2-0で勝利し、白星スタートを切った。(c)AFP/Terry DALEY