敗戦のパッキャオ、引退の可能性認める「かもしれない」
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【8月23日 AFP】21日に行われたボクシング、WBAスーパー世界ウエルター級タイトルマッチで、王者ヨルデニス・ウガス(Yordenis Ugas、キューバ)に敗れた42歳のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)が、今後については時間をかけて考えたいと話し、リングに戻らない可能性もあることを認めた。
ウガスとのタイトルマッチに判定0-3で敗れたパッキャオは、「ボクシングのためにたくさんのことをしてきたし、ボクシングからもいろいろなものをもらった。家族と過ごす時間を楽しみにしているし、その間にボクシングの世界での今後を考えたい」と話し、「今後リングでファイトするマニー・パッキャオはもう見られないかもしれない。まだ分からないが」と続けた。
ウガス戦が最後のファイトだった場合、すでに史上最高のファイターの一人としての地位を確立しているパッキャオの、輝かしい26年間のプロキャリアに終止符が打たれる。
この試合では、パッキャオにもついに年齢の影響がみられ、技術に優れるアウトボクサーのウガスにうまくいなされた。ウガスはパッキャオとの再戦を歓迎しているが、2戦目を行ったとしても同じような展開になる可能性が高い。
それ以上に、ウエルター級で台頭しているエロール・スペンス・ジュニア(Errol Spence Jr.、米国)やテレンス・クロフォード(Terence Crawford、米国)らは、ベテランのパッキャオにとってウガス以上に危険な相手になるとみられる。
パッキャオは「気持ちとしてはボクシングを続けたい」と話しつつ、「自分の体のことも考えなくてはならない」と認めている。
この後は政治家としてのキャリアに集中する可能性が高く、本人もそのことを示唆している。すでにフィリピンで上院議員を務めているパッキャオは、大統領選の出馬も検討しているといわれる。
パッキャオは「数多くのことを成し遂げて国民を助けなければならないし、それが私の使命だ」と話している。
「リングの内外で、すべてのフィリピン国民を勇気づける存在になりたい」 (c)AFP/Rob Woollard