【8月22日 AFP】新型コロナウイルスワクチンの接種などに関するデジタル証明書「グリーンパス」のQRコードを、腕にタトゥーで入れたイタリア人学生がインターネットで話題になっている。

 伊南部の都市レッジョディカラブリア(Reggio di Calabria)のアンドレア・コロネッタ(Andrea Colonnetta)さん(22)の左腕の内側には、イタリアの公式グリーンパスのQRコードが彫られている。コロネッタさんは現地紙に、「絶対、独創的なことだし、人と違うことが好きだから」と話した。

 タトゥーアーティストのガブリエレ・ペレローネ(Gabriele Pellerone)さんと話した結果、話題性があり、実用的でもあるこの図柄を選んだという。

 グリーンパスは、欧州連合(EU)のデジタル証明書の延長上にあり、ワクチンの接種や感染からの回復、または過去48時間以内に検査で陰性結果が出たことを証明する。イタリアでは今月6日から、映画館や美術館、屋内のスポーツ競技場、レストランの屋内席などを利用する際のグリーンパス提示が義務化された。

 新型コロナワクチンの接種2回を完了したというコロネッタさんは、インスタグラム(Instagram)やティックトック(TikTok)で注目を集めている。だが、両親は戸惑い気味だ。「確かに両親からは、衝動的にならずによく考えるようにと言われた」と、コロネッタさんは現地紙に語った。

 それでもタトゥーは役立っている。ペレローネさんは、マスクをしたコロネッタさんがマクドナルド(McDonald's)に入り、腕を上げて自分のタトゥーの写真を撮る動画をティックトックに投稿した。

 動画は、入り口にいた警備員がコロネッタさんの写真をスキャンしている様子が映ったところで突然終了しており、コロネッタさんが最終的にビッグマック(Big Mac)を買えたかどうかは不明だ。(c)AFP/Alexandria SAGE