【8月21日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、フェデックス・カップ(FedEx Cup 2021)プレーオフ初戦、ザ・ノーザントラスト(The Northern Trust 2021)は20日、米ニュージャージー州ジャージーシティー(Jersey City)のリバティ・ナショナル・ゴルフクラブ(Liberty National Golf Club、パー71)で2日目が行われ、松山英樹(Hideki Matsuyama)は打球が観客のシャツに入り込む珍事に遭遇した。

 4月にアジア選手初のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)覇者となり、自身初のメジャータイトル獲得を果たした29歳の松山は、この日506ヤードの10番で打ったティーショットがまさかの場所に収まるハプニングに直面した。

 同選手が行方を見守る中でボールは目標からそれてスライスし、カート用の小道に当たって大きくバウンドすると、付近を歩いていた男性ファンのシャツの中に入ってしまった。

 ボールが入り込んだのはポケットではなく、男性の体と衣服の間。男性はボールの落下地点を動かさないようにするため、その場で静止した。

 この珍しい瞬間をとらえたテレビカメラの映像では、男性が「ボールが脚の間に落ちて膝に当たった後、どういうわけかシャツの中に収まってしまった」と話している様子が確認された。

 笑みを浮かべながら歩いてきた松山は、状況を確認してティーを取り出し、落下地点と思われる男性の右足の横に置いてマークした。これで男性は自由に動けるようになり、体に挟まったボールを芝へ落とした。

 そのボールにサインして男性にプレゼントした松山だったが、結局このホールではボギーをたたき、9番まで続いていたバーディーは5でストップ。バックナインで挽回してこの日はスコアを三つ伸ばし、通算5アンダーの25位タイグループで2日目を終えた。(c)AFP