14歳少女が出産中に死亡、夫を殺人罪で訴追 ジンバブエ
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【8月21日 AFP】ジンバブエの宗教施設で14歳の少女が出産時の合併症で死亡した出来事で、当局は20日、少女の夫を殺人罪で訴追した。
アナ・マチャヤ(Anna Machaya)さんは7月15日に死亡した。その死をめぐっては、ソーシャルメディアで怒りの声が広がっており、人権団体や国連(UN)も非難している。
マチャヤさんの夫のハチララミ・モムベルメ(Hatirarami Momberume)容疑者(26)は今週逮捕され、20日に第3の都市ムタレ(Mutare)の治安判事裁判所に出廷した。
法廷文書によると、モムベルメ容疑者は、マチャヤさんに陣痛が起きた時、病院に連れて行かなければ死ぬかもしれないと認識していたにもかかわらず連れて行かなかったとして、殺人罪で訴追された。
モムベルメ容疑者は、未成年と性交した罪にも問われ、勾留されている。
マチャヤさんの死をめぐっては、関係者の逮捕を求める署名が9万2000筆以上集まり、警察は対応を迫られていた。
出産に立ち会った助産師たちも、法廷で名前を挙げられており、逮捕される可能性がある。
両親も、マチャヤさんの22歳のいとこの出生証明書を捜査官に提出し、マチャヤさんの年齢をごまかそうとしたとして、司法妨害の罪に問われている。
ジンバブエでは2016年から18歳未満の結婚は違法とされ、性交同意年齢は16歳となっている。
政府の統計によると、18歳未満の既婚者の割合は男性の2%に対し、女性は3人に1人となっている。地方部ほど18歳未満の女性の既婚率は高くなり、2人に1人という地域もある。(c)AFP