【8月21日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は20日、6月の全仏オープン(French Open 2021)準決勝で敗れた後から悩まされていた左足のけがを理由に全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)を欠場し、そのままシーズンを終える意向を明らかにした。

 ナダルは自身のツイッター(Twitter)アカウントに、「こんにちは、皆さん。残念ながら2021年シーズンを終了しなければならなくなったことをお知らせしたい」と書き込み、「正直なところ、この一年は足のけがが想定よりもかなりひどい状態で、この問題の解決、あるいは(自分がプレーを望むなら)これから数年先に向けて少なくとも状況の改善を図る時間が必要だ」と説明した。

 今年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた後、ナダルはウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)と東京五輪の出場を見送り、今月はじめのシティ・オープン(Citi Open 2021)でコートに復帰した。

 初戦でジャック・ソック(Jack Sock、米国)に勝利した後、続く3回戦ではフルセットの末に南アフリカのロイド・ハリス(Lloyd Harris)に敗れたが、「足の状態は改善した」と強調していた。

 しかしながら「喜ばしい状況ではない」として、ナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2021)を棄権したのに続き、30日に開幕する全米オープンの前哨戦として現在開催中のウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2021)も欠場しており、復帰が時期尚早であったことが示された。

 ナダルは足のけがを癒やして2022年の完全復帰を可能にするための時間が必要だとして、「可能な限り調子を取り戻し、自分にとって最も重要な目標を掲げて競技に復帰するべく、最大限の熱意でできる限りのことをしていくつもりだ」と決意をつづった。(c)AFP