【8月21日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(18)は20日、11月に開催される気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に参加したいとの意向を示した。トゥンベリさんは4月、新型コロナウイルスワクチンの不公平な供給状況を理由に同会議を欠席すると発言していた。

 トゥンベリさんはAFPに対し、「すべての代表者にワクチンが提供されると聞いた。それが安全とみなされるなら、参加したい」と語った。

 トゥンベリさんは4月、富裕国が11月までに健康な若者に対するワクチン接種を進めるとの見通しを示し、「代わりに犠牲になるのは大抵、世界の他の場所の高リスク層だ」と指摘。全員が同じ条件で参加できないのであれば、COP26は延期すべきと主張していた。COP26の開催時期は当初の昨年11月からすでに一度延期されている。

 トゥンベリさんは、自身が発起人となり世界に広まった「気候のための学校ストライキ(School Strike for the Climate)」運動の開始からちょうど3年となった20日、スウェーデン議会前で他の環境活動家と共にデモを行った。

 AFPに対し、この3年間で自身の運動が多くのことを達成したと回想。「それは捉え方による。私たちが大勢の人に行動を起こさせて、意識を高めることができたと捉えることもできる。でも、(温室効果ガスの)排出量は今でも増加しており、必要な変化が今もまったく見られないとも捉えられる」と説明し、「この危機を危機として扱い始める必要がある。そうしなければ、他に何もできなくなる。それが、前進する唯一の手段だ」と語った。(c)AFP