【8月22日 Xinhua News】中国のインターネットサービス大手、騰訊控股(テンセント、Tencent)傘下で電子書籍大手の閲文集団(チャイナ・リテラチャー)がこのほど発表した2021年12月期中間決算は、売上高が前年同期比33・2%増の43億4千万元(1元=約17円)、非国際会計基準(Non-IFRS)ベースの純利益が30倍の6億6500万元だった。

 オンライン購読事業の売上高は3・4%増の25億4千万元。版権運営・その他事業は2・2倍の18億元で、売上高全体に占める割合が前年同期の24・6%から41・5%に拡大した。中でも版権運営収入は2・3倍となり、売上高全体に占める割合は40・1%となった。

 版権運営・その他事業は主にテレビドラマ、ネットドラマ、アニメ、映画の制作・配信、版権販売、ネットゲーム運営、書籍販売を指す。IP(知的財産権)を持つ漫画の開発については、6月時点で自社IPを改編したマンガ70作品余りがテンセントのアニメ・漫画配信サイト「騰訊動漫」で公開されている。自社IPゲームのライセンス付与・運営については、一部のゲームの開発権を業界の優秀なゲーム開発チームに授与しており、今後続々とリリースされる。

 上半期は、テンセントのエコシステム各チャンネルとの協力の効率的推進を図り、同社と無料小説合同プロジェクトチームも設立した。無料購読事業の1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)は、6月時点で前期比30%増の1300万人超となった。

 上半期の月間アクティブユーザー数(MAU)は2億3千万人。平均月額課金ユーザー数は930万人、課金ユーザーの1人当たり月間収入(ARPU)は前年同期比6・7%増の36・4元だった。

 人気作品の育成や開発、再創作の能力も徐々に向上した。6月30日時点の作家数は940万人、作品数は1450万部、上半期に増加した文字数は180億文字超だった。(c)Xinhua News/AFPBB News