【8月20日 AFP】米連邦取引委員会(FTC)は19日、米交流サイト大手フェイスブック(Facebook)を独占禁止法(反トラスト法)違反の疑いで再提訴した。連邦地裁は6月、十分な証拠を示していないとしてFTCの訴えを退け、その上で新たな証拠を加えて再提訴することを認めていた。

 FTCは今回の訴訟で、フェイスブックが優位性を守るために、画像共有アプリのインスタグラム(Instagram)やメッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)などの「反競争的買収」を行ったと指摘し、両事業の売却を求めている。和解が成立しない場合、訴訟は数年に及ぶ可能性もある。


 FTCは今回の訴訟で、「パーソナル・ソーシャル・ネットワーキング・サービスは、ユニークで他とは異なるオンラインサービスである」と主張し、人同士がオンラインでつながるのには多くの選択肢があるというフェイスブックの主張に対抗しようとしている。

 FTCによると、この定義を用いるとフェイスブックは、中核的な交流サイトとインスタグラムで市場の65%以上を支配しており、独占的な力を持っていることになる。(c)AFP/Rob Lever