【8月20日 AFP】(更新、写真追加)米首都ワシントンの連邦議会議事堂付近で19日、極右過激派とみられる男が爆弾を爆発させると予告し、ピックアップトラックの車内に立てこもった。周辺からは人々が避難し、現場には多数の警察官が出動。警察によると、男は数時間後に投降した。

 男は議事堂と議会図書館(US Library of Congress)近くの歩道にトラックを駐車。議会関連施設の多くが閉鎖され、連邦捜査局(FBI)の捜査官らが男との交渉に当たると同時に、爆発物の捜索を行った。

 議会警察(US Capitol Police)はツイッター(Twitter)に「これは現在進行中の爆弾脅迫についての捜査だ」と投稿。後に開いた記者会見で、「トラックの運転手は現場に出動した警察官に対し、爆弾を所持していると語った。警察官によると、男は起爆装置のようなものを手にしていた」と説明した。

 容疑者とみられる男はフェイスブック(Facebook)上でライブ配信した動画で、支離滅裂な脅迫を繰り返し、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領と話したいと要求。自らの支持政党は明かさなかったが、「革命」に言及し、「ほかのすべての愛国者たちが出てきて、私に協力することを期待している」と語った。

 また、バイデン氏が所属する民主党の名前を出して「民主党員は自分たちが何をしているかわかっているのか? 米国を殺している」と主張。米政府のアフガニスタン政策についても苦言を呈した。

 男が実際に爆弾を所持していたのかははっきりしないが、議会図書館や、付近にある連邦最高裁判所などでは避難措置が取られた。上下両院は現在休会中だが、職員は議事堂の関連施設内で業務に当たっている。(c)AFP