【8月19日 People’s Daily】中国は世界で最も生物多様性に富んだ国の一つであり、国連の「生物多様性条約(CBD)」を最初に批准した国の一つでもある。DNAシークエンシングからモニタリング、人工繁殖の拡大から種の保護に至るまで、中国は近年、科学技術により、生物多様性保護分野で多くの成果を収め、その知恵と力で全世界に貢献している。

 英ネイチャー誌は、「中国は世界の生物多様性ガバナンスにおいて重要な役割を果たしており、中国の科学者は世界が耳を傾けるべき貴重な経験を持っている」と報道した。雲南省(Yunnan)昆明市(Kunming)には、野生生物遺伝資源を収集、保存、共有する重大な科学技術インフラである中国西南野生生物遺伝資源バンクがある。昨年末の時点で、野生植物の種子1万601種、8万5046個が保存されており、野生遺伝資源保護の「ノアの方舟」と呼ばれている。データベースは乾燥と凍結技術で処理された種子を長期的に保存し、中国の野生生物遺伝資源の保護、研究および合理的利用のための技術的な支えを提供し、国際的な生物多様性保全活動の中で重要な地位を占めている。

 生物多様性保護分野における科学技術の役割は、実践の中でますます顕著になっている。たとえば、以前は農業技術者が現地調査をするだけで、作物の生育状況の監視や病虫害の予防・抑制のための広範囲、迅速、無傷のニーズを満たすことはできなかった。現在、遠隔監視は「遠くへの警告」を可能にしている。農業技術者は植生の伸び方、被覆度、地表温度、湿度などの指標のモニタリングによって、害虫の大群の行動軌跡を分析し、病害虫の発生状況の評価が可能だ。この技術は現在、中国の農業生産に応用されている。

 インターネット時代に入り、情報技術は膨大なデータの処理を可能にし、生物多様性保護のためのより広く便利なプラットフォームを生み出している。中国デジタル植物標本館(CVH)、中国植物画像庫(PPBC)、国家動物標本資源庫(NSII)などだ。近年では、ネットワークデータベースやデジタル化計画などが登場し、生物多様性が深刻に脅かされている状況を改善するのに役立っている。情報の収集、保存、資源の管理、分析に至るまで、絶えず整備されている生物多様性情報ネットワークは、生物多様性の膨大なデータ資源の機能発掘と利用を実現し、中国の生物多様性保全と研究に強固な情報基盤を提供している。

 生物多様性保全の実践には、科学技術の保障と支援が欠かせない。科学技術が生物多様性を守る支えになれば、私たちは必ず地球の暮らしを守り、万物が調和する美しい世界をつくることができる。(c)People’s Daily/AFPBB News