英体操協会長「深く謝罪」 元選手37人が虐待被害訴え
発信地:ロンドン/英国
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【8月19日 AFP】英国体操協会(British Gymnastics)のマイク・ダーシー(Mike Darcey)会長は18日、元選手から虐待被害の訴えが相次ぐ中、組織として謝罪した。
同協会は元体操選手37人から提訴されている。五輪出場経験者3人を含む元選手のグループは、身体的、精神的な構造的虐待の被害に遭ったと主張している。
これを受けて協会は、サラ・パウエル(Sarah Powell)氏を最高経営責任者(CEO)に任命するなどして対応しているが、ダーシー会長は今後の事件を防ぐために、組織としてより多くの努力が必要だと話した。
「東京五輪の最高の瞬間を振り返ると同時に、われわれは過去10年間で体操競技が急激に成長する中、組織がいくつかの領域でその進化に追いついていなかったことを認める必要がある」
「理事会はこの数か月、細かい確認作業をしている。上層部と理事会が、選手の不安を理解するために体操コミュニティーに寄り添っていなかったこと、問題を提起した人たちとの関わり方が十分でなかったことは明らかだ」
「われわれは期待を裏切り続けてきた。そのことを深く謝罪する」
またダーシー会長は、選手にとって害の少ない環境にするため、体操界の指導文化を改革しなければならないと認めた。(c)AFP