【8月19日 AFP】米携帯電話大手Tモバイル(T-Mobile)は18日、ハッキングにより現在と過去の顧客を含む4000万人以上の個人情報が流出した可能性があると発表した。

 流出したデータには社会保障番号や運転免許証番号が含まれており、なりすまし犯罪に利用される恐れがあるが、パスワードや金融関連の情報は流出していないという。

「当社の予備分析によると、盗まれたファイルには現在のTモバイルの後払い契約顧客約780万人の他、以前Tモバイルにクレジットを申請した元顧客と見込み顧客4000万人余りの記録が含まれていたとみられる」と同社は発表。

 さらに前払い契約顧客約85万人のアカウント情報も流出した。被害を受けた顧客に対しては、2年間のなりすまし犯罪保護サービスなどを提供するとしている。

 同社は、ハッカーがアカウント1億件のデータにアクセスし、その一部をダークウェブ上で販売しているとの情報があったことを受けて調査を開始した。司法当局やサイバーセキュリティーの専門家と協力して分析を進めており、「当社サーバーへの不正侵入に使用されたと思われるアクセスポイントを発見し、直ちに閉鎖した」と説明している。

 セキュリティー情報サイトのブリーピング・コンピュータ(Bleeping Computer)が投稿したスクリーンショットによると、少なくとも3000万人の個人情報がダークウェブ上で28万ドル(約3100万円)相当のビットコイン(Bitcoin)で販売されていた。(c)AFP