【8月18日 Xinhua News】中国の王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長は16日、求めに応じロシアのラブロフ外相と電話会談を行い、中ロ両国がアフガニスタン問題で戦略的意思疎通を強化する必要があるとの考えを示した。

 王毅氏は次のように述べた。新たな情勢の下、中ロは戦略的な意思疎通と連携を強化する必要がある。

 第1に、中ロのアフガンにおける正当な利益を守り、状況について迅速に意思疎通を図り、互いに支持し、中ロの関係者、機関、企業の確実な安全保障に対しタリバンが責任を負うよう促す。

 第2に、タリバンが温和で穏健な宗教政策を取り、各方面と共に開放と包容の政治的枠組みを築き、平和で友好的な対外政策を実行し、特に隣国と親しく付き合い、アフガンの再建と発展を実現するよう促す。

 第3に、アフガン新政権は各種国際テロ勢力と一線を画し、「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」を含むテロ勢力を取り締まり、アフガンが再びテロ・過激派勢力の集まる場になるのを防がなければならない。

 ラブロフ氏は次のように述べた。アフガン情勢の変化は世界情勢に複雑な影響をもたらしている。タリバンはアフガン戦争の終結を宣言し、カブールの治安維持を開始した。各国外交使節団の安全を保障する意思を持っている。ロシアはアフガン情勢の推移や変化に対し、中国と共同で対応していきたい。(c)Xinhua News/AFPBB News