【8月18日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2021)は17日、第4ステージ(エルブルゴデオスマからモリナデアラゴン、163.9キロ)が行われ、昨年クラッシュに見舞われて大けがをしたドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen、オランダ)が復活のステージ優勝を飾った。

 ヤコブセンは2020年8月のツール・ド・ポローニュ(Tour de Pologne 2020)で恐ろしい大クラッシュに遭い、自転車選手としてのキャリアはもちろん、自身の命も危うい状況に追い込まれた。

 それでもヤコブセンは、ほぼ平たんなステージの最後に待ち受けた過酷な上り坂フィニッシュで、グルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のアルノー・デマール(Arnaud Demare、フランス)とEFエデュケーション・NIPPO(EF Education - Nippo)のマグナス・コルトニールセン(Magnus Cort Nielsen、デンマーク)を力強く抜いてステージ優勝を飾り、さらにポイント賞のマイヨ・ベルデ(グリーンジャージー)も獲得した。

 ヤコブセンは「夢がかなった。あのクラッシュから長い道のりだった」と話し、「ここに来られてうれしい。多くの人のたくさんの時間と努力の結晶。みんなの勝利でもある」と喜んだ。

 総合勢では、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベール・マテリオ(Intermarche-Wanty-Gobert Materiaux)のレイン・タラマエ(Rein Taaramae、エストニア)が残り2.5キロで落車したが、すぐに復帰してトップを守った。

 トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のケニー・エリッソンド(Kenny Elissonde、フランス)が25秒差の2位、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の優勝候補プリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が30秒差の3位を維持している。(c)AFP