【8月18日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の同国制圧を受け、同国からの米軍撤退に対する米国民の支持が急激に低下したことを示す世論調査の結果が17日、発表された。

 タリバンは、首都カブールなどの主要都市をほとんど抵抗を受けることなく制圧。米国の支援を受けた大統領は国外に脱出した。

 アフガン撤退を支持する米国民の割合は、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領が9月11日までの完全撤退を発表した4月の69%に対し、今回は49%にとどまった。民主党員では84%から69%に、共和党員では52%から31%に低下した。

 バイデン氏は、2001年9月11日の米同時多発攻撃後に開始された米史上最長の戦争を終わらせるという決断への国民の支持を期待していた。しかし、回答者の51%は撤退の方法を支持しないと回答。45%は、タリバンに政権が渡るのであれば、米国は撤退すべきではなかったと答えた。

 調査は米政治専門メディア「ポリティコ(Politico)」と米調査会社「モーニング・コンサルト(Morning Consult)」が8月13日~16日、米国の有権者1999人を対象に実施した。誤差は2ポイント。(c)AFP