【8月17日 AFP】(更新、写真追加)フランス南部バール(Var)地方で山火事が発生し、キャンプ場を訪れていた観光客を含む数千人が避難した。地元消防局が17日、AFPに明らかにした。

 消防局の広報担当者は、「数千人が予防措置として避難しているが、犠牲者は出ていない。消防士約750人が消火活動に当たっているが、火の勢いは依然として猛烈だ」と語った。

 山火事は地中海に面するトゥーロン(Toulon)から約100キロ離れた南仏の高級リゾート、サントロペ(Saint-Tropez)付近で16日に発生。急速に燃え広がり、17日朝の時点で森林や低木林3500ヘクタールが延焼したという。

 高温・強風という悪条件下で、消防飛行艇も投入して消火活動が行われている。

 消防局によると、避難は主にサントロペと、ラモール(La Mole)村、グリモー(Grimaud)村の周辺が対象となっている。

 今夏、地中海沿岸諸国は相次いで異常気象に見舞われており、ギリシャ、トルコ、スペイン、ポルトガル、アルジェリア、モロッコなどで山火事が発生している。気象学者らは気候変動により、今後こうした事態が一層増えると警告している。(c)AFP