タリバンのアフガン制圧、各国の反応
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■ロシア、中国
カブールから外交官を退避させていない数少ない国の一つであるロシアは、タリバンが樹立する新政権に対する判断を保留していると述べている。
ロシア外務省のザミル・カブロフ(Zamir Kabulov)アフガニスタン特使は、ロシアがタリバン新政権を承認するかどうかは、「新当局の行動」に基づいて決定すると述べた。
ロシア政府はすでにアフガンの新当局の代表者と実務的な連絡を取っており、17日にロシア大使がタリバン側と会談する予定だという。
中国は16日、タリバンに制圧されたアフガンと「友好関係」を発展させていく用意があると表明した。
中国外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官は記者会見で、「タリバンはこれまで、中国と良好な関係を発展させたいとの希望を繰り返し表明しており、アフガンの復興、発展に中国が関わることに期待を示している」と述べた。
■イランは「動向を注視」、ハマスはタリバン復権を歓迎
イラン超保守派のエブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)新大統領は、タリバンについては直接言及せずに、イラン政府は東の隣国アフガンとの良好な関係を望んでおり、現地の動向を「注視している」と発表した。
パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は、「タリバン運動とその勇敢なる指導者たちへ、過去20年の長きにわたる闘争の集大成であるこの勝利を祝福する」と述べた。(c)AFP