【8月17日 Xinhua News】中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の汪筱林(Wang Xiaolin)研究員率いる研究チームがこのほど、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)にあるハミ(哈密)翼竜動物群で初めて大型恐竜の化石を発見した。これをもとに、中国とブラジルの科学者の共同研究チームは、恐竜の新種2種を確認した。

 今回見つかった化石3点は竜脚類恐竜で、頸椎と頸肋(けいろく)が6個つながったものと、尾椎が7個つながったもの、仙椎が砕けたもので、いずれも不完全な状態だった。研究者らは、前述2点の化石標本をもとに、竜脚類エウヘロプス属の新属種「Silutitan sinensis」とティタノサウルス類の新属種「Hamititytan xinjiangensis」を確立。新属種の名は、シルクロードにちなんで命名された。

 Silutitan sinensisの頸椎6個を合わせた長さは約3メートル、体長は控えめに見積もっても20メートルを上回る。Hamititytan xinjiangensisの尾椎1個の長さは210~320ミリで、体長は控えめに見積もっても約17メートルに及ぶ。Silutitan sinensisと共に、ハミ翼竜の下顎のかけらも見つかったことから、約1億3千万年前から1億2千万年前の白亜紀に、これらの大型恐竜がハミ翼竜と共に生息していたと考えられる。

 研究成果は12日、英科学誌「ネイチャー」系列誌「Scientific Reports」電子版に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News