【8月16日 AFP】マレーシアのムヒディン・ヤシン(Muhyiddin Yassin)首相が16日、辞任し、内閣は総辞職した。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、ムヒディン政権は発足からわずか1年5か月で崩壊し、同国は新たな政治混乱に陥っている。

 ムヒディン氏が連立与党内からの相次ぐ離反を受けて辞表を提出し、アブドラ(Abdullah)国王が承認した。マレーシア首相の在任期間としては歴代最短となった。

 国王は声明で、後任決定までムヒディン氏が暫定首相を務めると発表。ただし選挙については、新型コロナウイルスの流行を踏まえ、現段階での実施には賛同しないとの考えを示した。

 選挙実施の可能性が低く、有力視される後任候補もいないことから、次期連立政権が発足するまで、政界での激しい駆け引きが続くとみられている。(c)AFP/Sam Reeves/M. Jegathesan