【8月16日 AFP】ギリシャで初めて、新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人が同ウイルスに感染して死亡する例が確認された。病院関係者が15日、明らかにした。

 テッサロニキ(Thessaloniki)にあるパパニコラウ(Papanikolaou)病院の集中治療室の責任者はオープンTV(Open TV)に対し、「ワクチン接種を完了した患者が初めて死亡した」と明かし、ギリシャで接種完了者の死亡例は初めてだと述べた。

 地元メディアによると、亡くなったのは歯科医の男性(70)で、先の責任者は基礎疾患はなかったと述べている。男性はあらゆる予防策を講じており、妻子もワクチン接種を受けていたという。

 ギリシャでは1万3200人以上が新型コロナで死亡し、その平均年齢は78歳となっている。

 秋には夏季休暇で出掛けていた大勢の人が都市に戻り、感染拡大の第4波が発生すると懸念されている。(c)AFP