【8月16日 AFP】ベルギーのモータースポーツサーキット、スパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)の最高経営責任者(CEO)を務めていたナタリー・マイエ(Nathalie Maillet)氏が15日、銃で撃たれ自宅で死亡しているのが見つかったと、現地メディアが報じた。

 スパ・フランコルシャンは発表文を出し、「深い悲しみ」を表明。「この非常に悲しい日に、スタッフ一同、ナタリーのご遺族やご友人に心から哀悼の意を表したい。弊サーキット、さらにはモーターレース界は本日、情熱的で強い信念を持ち、常に未来に目を向ける女性を失った」とつづった。

 警察の情報を引用した地元メディアによれば、ベルギー東部にあるマイエ氏の自宅を捜査したところ、同氏と親しい友人の2人が射殺された状態で発見され、犯人と思われる人物もその後自殺したという。この人物はマイエ氏の夫だと報じているメディアもある。

 同サーキットではこの日、世界ラリー選手権(WRC 2021)第8戦イーペル・ラリー(Renties Ypres Rally Belgium 2021)の最終日が行われたが、マイエ氏が姿を見せなかったことから、通報があったと伝えられている。

 49歳でこの世を去ったフランス国籍のマイエ氏は、「世界で最も美しいサーキット」という評価もあるスパ・フランコルシャンの代表を5年にわたり務めていた。(c)AFP