【8月14日 AFP】大雨による洪水や土砂崩れが相次いで発生している西日本では、14日までに100万人以上に対して避難指示が出されている。長崎県雲仙市では住宅2棟が土砂に押し流され、1人が死亡、2人の安否が分からなくなっている。

 広島市や九州北部では警戒レベル5に当たる緊急安全確保が発令されている。気象庁によれば、同地域の複数の箇所で観測史上最大の雨量が確認された。

 NHKによると、140万人以上に対して直ちに避難するよう指示が出されている。

 福岡県の久留米市では道路が冠水し、救助隊員らが救命ボートに乗って住民の救助に当たった。佐賀県では河川が氾濫した。

 今後も数日間にわたって全国で豪雨が続くと予想されている。

 都内で記者会見した気象庁気象監視・警報センターの足立勇士(Yushi Adachi)所長は、「これまでに経験したことのないような大雨となっている」と指摘。「何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高い」とした上で、「普段、災害が起きないと思われているような場所でも最大級の警戒が必要だ」と述べた。(c)AFP