【8月14日 AFP】米海洋大気局(NOAA)は13日、今年7月が142年前の観測開始以降で最も暑い月となったと発表した。気候変動がもたらしている危機を改めて示すデータだ。

 NOAA国立環境情報センター(NCEI)のデータによると、地球の地表と海面を合わせた表面温度は先月、20世紀平均の15.8度を0.93度上回り、2016年7月と19年、20年に観測されていた最高記録を0.01度更新した。

 NOAAのリック・スピンラッド(Rick Spinrad)局長は「今回の新記録は、気候変動が地球にもたらした不穏で破滅的な行く末に追い打ちをかけるものだ」と指摘した。

 欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス(C3S)のデータでは、先月は史上3番目に暑い7月となったとされていた。各機関のデータに若干の差が生じることは珍しくない。(c)AFP