【8月14日 AFP】(更新)英国南西部プリマス(Plymouth)で12日夜、男が銃を乱射し、3歳の女児を含む5人が死亡した。同国での銃乱射事件発生は2010年以来。警察によると、男は銃の所持免許を取得していた。

 ジェイク・デービソン(Jake Davison)容疑者(22)は、閑静な住宅街で銃を6分間乱射したのちに自殺。動機は今のところ不明だが、デボン・コーンウォール警察(Devon and Cornwall Police)は極右集団などによるテロの疑いはないと説明。最初の犠牲者となった51歳女性は容疑者の母親だったことを明らかにした。

 警察によると、デービソン容疑者は自宅にいた母親を殺害後、路上で3歳の女児とその父親(43)を射殺。付近にいた男性と女性も射殺した。

 デボン・コーンウォール警察のショーン・ソーヤー(Shaun Sawyer)署長は記者会見で、さらに2人の住民が銃撃を受け重傷を負ったが、命に別条はないと説明。デービソン容疑者は2020年時点で有効な銃の所持免許を保持していたと述べた。

 地元首長や政府高官らは、事件に驚きと悲しみを表明。英国は欧米諸国の中でも銃規制が特に厳しく、警官は通常、銃を携帯していない。拳銃の個人所有はほぼ全面的に禁止されているが、競技用のライフル銃とショットガンは厳しい規制の下で所有が許可されている。(c)AFP