【8月14日 AFP】台湾で13日、台湾とマカオ(Macau)の男性同性カップルが結婚した。2人は、パートナーの出身国・地域によっては同性婚を認めない台湾の現行法の改正を求めて裁判を起こし、歴史的勝訴に至っていた。

 台湾はアジアで広がり始めた性的少数者(LGBTQ)の権利向上運動の先端を行き、2019年にアジアで初めて同性婚を合法化。しかし、同性カップルに対する制約は依然残っている。

 例えば、台湾人と同性の外国人が結婚できるのは、相手の出身国・地域でも同性婚が認められている場合に限られる。

 台湾人の丁則言(Ting Tse-yen)さんとマカオ出身の梁展輝(Leong Chin-fai)さんは今年、この制約をめぐって裁判を起こし勝訴。13日に婚姻届を提出した。

 ただしこの判決は2人にしか適用されず、同じ境遇の他の同性カップルが結婚するには、改めて訴訟を起こす必要がある。

 2人は、日本や中国、タイ、ベトナムなど同性婚が認められていない国の出身者をパートナーに持つ人々のためにサポートグループを設立し、台湾人100人以上を支援してきた。

 梁さんは「きょうの私たちの婚姻により、台湾の結婚の平等はまだ実現の途上にあることを政府が理解してくれれば」と期待を示した。(c)AFP