【8月15日 Xinhua News】中国銀行保険監督管理委員会がこのほど発表した2021年第2四半期(4~6月)の銀行業主要監督管理指標によると、6月末時点の国内金融機関の人民元・外貨建て資産は前年同期比8・6%増の336兆元(1元=約17円)だった。

 商業銀行の利益は引き続き増加し、リスクに対する比較的高い抵抗力を維持した。今年上半期(1~6月)の純利益は前年同期比11・1%増の1兆1千億元で、自己資本利益率は3月末より0・89ポイント低下の平均10・39%、総資産利益率は0・07ポイント低下の平均0・83%だった。

 貸出資産は質が安定していた。6月末時点の商業銀行の不良債権残高(法人ベース、以下同)は2兆8千億元で、3月末より25億元増加したが、不良債権比率は1・76%となり、0・05ポイント低下した。貸出先の返済能力に基づく5段階の債権分類のうち、最も良い「正常」の貸出残高は156兆2千億元、2番目の「要注意」が3兆8千億元だった。

 6月末時点の貸倒引当金残高は5兆4千億元で3月末から1746億元増加した。貸倒引当金による不良債権カバー率は6・09ポイント上昇の193・23%、貸倒引当率は0・02ポイント上昇の3・39%となった。

 商業銀行(外国銀行支店含まず)の6月末時点の狭義の中核的自己資本(コアティア1)比率は3月末より0・14ポイント低下の10・50%で、中核的自己資本(ティア1)比率は0・01ポイント低下の11・91%、自己資本比率は0・03ポイント低下の14・48%だった。

 流動性水準も穏やかに推移した。6月末時点の流動性カバレッジ比率は3月末より0・55ポイント低下の141・21%、流動比率は0・85ポイント低下の57・62%、人民元建て準備預金の超過準備率は0・28ポイント低下の1・52%、人民元建て境内預貸率は0・92ポイント上昇の78・08%だった。(c)Xinhua News/AFPBB News