【8月12日 People’s Daily】中国上海で第4回輸入博覧会が今年の11月5日から10日まで行われ、企業展示会、国の展示会、虹橋国際経済フォーラムなどが催される予定だ。目下、各プログラムの準備作業が徐々に実を結んでおり、展覧会場のうち予約が入った面積は36万平方メートルで、予想目標に達した。

 企業展示は、食品・農産物・自動車・技術設備・消費財・医療機械と医薬保健用品・サービス貿易の6つの展示区が設けられる。現在展示ブースの予約をした世界500強のリーディングカンパニーは数が前回より増え、リピート率も80%を超え、30以上の企業が初参加となる。簡単な統計によれば、大口の新製品・新技術・新サービスが同博覧会で初めて披露される。

 国の展示では、有志の国家を招待し、博覧会公式サイトを利用してオンライン展覧会を行い、初めてバーチャルリアリティーや3Dモデリングなどを使い、標準化デジタル展示ホールを建て、テーマごとにその国の特色を展示する。現在までに、50か国以上の国が参加を表明している。

 虹橋フォーラムでは「100年に1度の大変動の中における世界経済:ポストコロナの世界経済協力」をテーマに、メイン会場と多くのサブ会場で議論を行う。サブ会場では新しい形の発展の構築、開放型世界経済の建設、新たな科学技術革命などのテーマをめぐり、ハイブリッド形式で議論が行われる。

 フランスのルサッフルグループ(Lesaffre)は酵母業界の重鎮企業であり、中国市場への進出以来すでに40年の歴史を持ち、今年は4年連続で博覧会へ参加する。去年、ルサッフルと中国のレジャー用菓子ブランドは、この博覧会で契約を成立させた。同集団は今年、さらに多くの中国企業と提携することを望んでいる。「博覧会は各国の商品を展示するだけではなく、その専門的な企業誘致の仕組みもまた、素材から組み立てまでの全段階における代表的な企業を集めることに一役買っており、協力関係を築くチャンスを与えてくれました。これはひとつの素晴らしいプラットフォームなのです」と、ルサッフルグループ中国エリアの浦建菲(Pu Jianfei)総裁は語った。

 去年、初めて博覧会に参加した米国のエドワーズライフサイエンス(Edwards Lifesciences)は、経カテーテル大動脈弁システムで博覧会デビューを飾った。これは中国国内の医療業界から広く注目を集め、中国市場にリリースしてから1年足らずで200件の手術に用いられ、20あまりの省と区、市を席巻した。今年、同社の展示ブース面積は200平方メートルから300平方メートルに増やされる。

 博覧会の開催は広く深い影響をもたらし、多くの最先端技術は一般の人々と専門家の注目を集め、イノベーションの成果が中国で続々と生まれている。(c)People’s Daily/AFPBB News