【8月12日 People’s Daily】貨物輸送が増え、航行路線が開拓され、貿易の質は上がり続けている。今年の上半期、中国の港湾に出入りした国際貿易貨物は23億5720万トンにのぼり、同期比9.2%増加した。コンテナの出入りは1億3818万TEUで、同期比15.0%の増加だった。多くの港湾では、税関が一連の低コスト高効率の措置をとっており、航行運輸資源を活性化し、国際貿易の効率を高め、その安定的な成長をサポートしている。

 青島港前湾コンテナターミナル社の張軍(Zhang Jun)副社長が語るところでは、上半期、前湾コンテナターミナルは新たに15本の新航路を開拓し、中でも域内包括的経済連携(RCEP)協定の参加地域や「一帯一路(Belt and road)」の沿線地域との間を結ぶルートが10本を占める。

 中国科学院の予測科学研究センターが発表した「2021年世界トップ20コンテナ湾港予測リポート」によれば、2021年、中国の湾港で取り扱われるコンテナの量は、増加のペースが大幅に上昇し、多数の湾港でコンテナ輸送サービスの需要が増加の見込みである。モデル試算の結果によると、世界のトップ20のコンテナ湾港のうち、9つが中国のものであり、中国コンテナ輸送の発展は世界の安定的発展の基礎かつ重点だと言える。

 7月14日、130個の冷蔵庫・オーブンなどの家電を詰めたコンテナが広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)順徳区(Shunde)のふ頭で船に積み込まれた。「湾港オールインワン」式の通関モデルで通関手続きが行われた後、小型船で内地河川を通って南沙港(Nansha)へ運ばれ、すぐ目的の国へと運ばれる。

 南沙税関総合業務課の梁章城(Liang Zhangcheng)副課長によれば、「湾港オールインワン」モデルのもと、輸出入貨物は珠江デルタの内地河川にある湾港で通関手続きをとる。南沙港で積み替えされる時、一年中流通が中断されることなく、天候にも関係なく直接積み込み作業に移ることができ、ふ頭での待ち時間も必要なくなった。

 通関の流れがスムーズになり、所要時間も短縮された。湾港のスマート化を積極的に模索するところも現れ、湾港での商業環境の最適化が進められている。広東省西北部の湾港では、税関連合湾港業務部門がオンラインでのスマートアイコントロールを採用し、コンテナ作業区の情報が可視化された。「検数データ自動入力」などの改革措置の実行が推進され、マニフェストの伝達もどんどん便利になっている。欽州港税関の王希竜(Wang Xilong)税関長が言うには、今年の1〜6月、欽州港で輸入通関にかかる時間は16.88時間で、去年とくらべて19.91%短縮された。

 また、今後は湾港での総合業務を向上させ、湾港物流の産業チェーンを伸ばし、湾港・産業・都市の融合的な発展を促すことが重要になるとみられている。(c)People’s Daily/AFPBB News