【8月12日 AFP】サッカーUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2021)が11日、英ベルファストで行われ、チェルシー(Chelsea)は1-1の同点で迎えたPK戦をGKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)の活躍により6-5で制し、ビジャレアル(Villarreal CF)を下して優勝した。

 チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は、2018年にGK史上最高額の移籍金でチェルシーに加入したものの現在はポジションを失っているケパを、PK戦を見据えて延長後半途中に投入した。

 ケパは2年前、マンチェスター・シティ(Manchester City)とのフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)決勝で、当時の監督マウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)氏の指示に従わず交代を拒否して物議を醸した。

 しかし今回は指揮官の信頼に応えたケパは、アイサ・マンディ(Aissa Mandi)とラウル・アルビオル(Raul Albiol)のPKをセーブした。

 トゥヘル監督は「思いつきではない」と明かし、PK戦に向けたGK交代は昨季のFAカップ(FA Cup 2020-21)から温めていた案であったと明かし「(昨季FA杯の自身)初戦のバーンズリー(Barnsley)との試合後、そのことについてGK陣と話をした」と語った。

「PK阻止率が最も高いのはケパだ。分析チームとGKコーチがデータを見せてくれた。ノックアウトステージでこれをする可能性があると選手に伝えた。(先発した)エドゥアール(・メンディ<Edouard Mendy>)がそれを受け入れた姿勢はファンタスティックだ」

 序盤に試合を支配した欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)王者のチェルシーは27分にハキム・ツィエク(Hakim Ziyech)のゴールで先制したが、後半立て直したヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)王者のビジャレアルはジェラール・モレノ(Gerard Moreno)の得点で追いついた。(c)AFP/Kieran CANNING