【8月12日 AFP】アルジェリア北部で起きた山火事で、国営メディアは11日、死者が少なくとも69人に増えたと報じた。うち28人は消火活動に参加した兵士。現地では消防隊や兵士、市民による消火活動が続いている。

 アルジェリア北部では10日、各地で50件以上の火災が発生。当局は、火災が短期間で多発したことから放火の疑いがあるとしている。アブデルマジド・テブン(Abdelmadjid Tebboune)大統領は、12日から3日間の国喪を宣言した。

 国営テレビは、65人が死亡したと報道。うち28人は、火災への対応に追われる緊急対応当局の支援に動員された兵士だったと伝えた。国営アルジェリア通信(APS)はその後、さらに4人が亡くなったと報じた。

 放火の疑いで4人が逮捕されたと伝えられているが、容疑者の身元や動機は明らかにされていない。地中海沿岸諸国ではアルジェリアの他にも、トルコやギリシャで山火事が続いている。(c)AFP