【8月11日 AFP】アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領は11日、旧支配勢力タリバン(Taliban)が包囲する北部の最大都市マザリシャリフ(Mazar-i-Sharif)に空路で入り、窮地に立つ政府軍を激励した。タリバンは1週間足らずでアフガニスタン全州都の4分の1以上を掌握している。

 ガニ氏のマザリシャリフ訪問直後には、近くのクンドゥズ(Kunduz)で数百人の政府軍兵士が投降した。前夜にはタリバンが北東部バダフシャン(Badakhshan)州の州都ファイザバード(Faizabad)を制圧。6日以降、計9州都が陥落した。

 タリバンがマザリシャリフ郊外へ迫る中、ガニ氏は同市内で地元有力者アタ・ムハンマド・ヌール(Atta Mohammad Noor)氏と軍閥指導者として有名なアブドルラシド・ドスタム(Abdul Rashid Dostum)氏と防衛を協議した。

 マザリシャリフの陥落はアフガン政府に対する壊滅的な打撃となり、長年にわたり反タリバン地域だった北部での政府支配が完全崩壊する恐れがある。(c)AFP/Emal HAIDARY