【8月12日 AFP】(更新)フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に加入したリオネル・メッシ(Lionel Messi、34)は11日、パリで記者会見し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の5度目の制覇を「夢見ている」と語った。

 アルゼンチン代表のスーパースターは、10日にパリ入りして1年延長オプション付きの2年契約にサインし、翌日新たな本拠地となるパルク・デ・プランス(Parc des Princes)で行われた入団会見で世界中から集まったメディアの前に登場した。

 先週スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)からの電撃退団が発表されると、すぐにメッシの行き先として名前が挙がったのがPSGだった。会見でメッシは、バルセロナで2015年に優勝して以来となる自身5度目のCL制覇を見据えていると明かした。

 夫人のアントネラ(Antonella Roccuzzo)さんと子どもたち、そして父親で代理人のホルヘ(Jorge Messi)氏の姿もあった満員の会見場でメッシは、「これまで言ってきた通り、私の夢はもう一度CLを制覇すること。そのチャンスがあり、そうするのに理想的な場所にいると思っている」と話した。

 昨季のチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)でバルセロナに勝利し準決勝に進んだPSGだったが、2020年に続く決勝進出は逃した。

 バルセロナで計35個のタイトルを獲得したメッシは、「世界最高のチームでも勝てないときがある。それがサッカーだ」とし、新天地でのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)とのユニット形成の準備をしていると話した。

「チャンピオンズリーグがいかに難しいか理解しているが、パリもそれは分かっている。彼らはこの近年あと一歩のところまで来ているが、この大会はトップのチームがそろい、最高のチームが常に勝てるわけではない」

「私がバルサを出ていくことがどれほどつらいかはご存じの通りだ。そこでとても長い時間を過ごしたのだから。だがここに来た瞬間から非常に大きな幸せを感じている」

 バルセロナで778試合に出場し672得点を挙げたメッシは、1か月前にアルゼンチン代表としてコパ・アメリカ(2021 Copa America)で優勝してから休暇に入っていたため、まだプレシーズンを始動させていない。

 そのためメッシのPSGデビューはしばらくお預けとなる見通しで、少なくとも14日に行われるリーグ1第2節のストラスブール(RC Strasbourg)戦には出場しない。(c)AFP/Andy SCOTT