【8月21日 AFP】エジプトのナイル川(Nile River)流域に広がる緑豊かな草原地帯では、農家や職人らが古代エジプト王(ファラオ)時代のパピルス紙作りの伝統を守ろうとしている。だが、観光客の減少や新型コロナウイルスの影響で、生計を立てるのに苦心している。

 パピルス農家の男性は取材に対し、「新型コロナウイルスの流行で観光業が影響を受け、収入も売り上げもない。私たちはパピルス作りだけを仕事としているが、完全に観光業に依存している。でもパピルス作りは絶対にやめない。どんなことが起きても続けるつもりだ。これが唯一の収入源なのだから」と話した。

 また、紙作りの男性職人は「この仕事を絶やさないため、これまでの考え方にとらわれないようにしている。パピルス紙で財布やノートを作ったり、パピルス紙に絵を描いたりするなど、新たな商品をつくっている」と語った。

 映像は7月28日撮影。(c)AFP