【8月11日 AFP】台湾は20日、ベネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)の主催者が台湾映画2本について、中国の圧力を受けて制作国・地域を「チャイニーズ・タイペイ」と記載したことを受けて、訂正を求めたことを明らかにした。

 ツァイ・ミンリャン(Tsai Ming-Liang)監督のドキュメンタリー映画『良夜不能留(The Night)』とチョン・モンホン(Chung Mong-hong)監督の映画『瀑布(The Falls)』は制作国・地域を台湾として出品された。

 しかし台湾外交部(外務省)によると、同映画祭の主催者は、「中国の抗議を受けて」公式サイトでの制作国・地域名を変更した。

 台湾外交部欧州局幹部のケンドラ・チェン(Kendra Chen)氏によると、台湾の在イタリア代表部が直ちに修正を求めたが、まだ回答は得られていないという。

 チェン氏はビデオ形式の記者会見で、「われわれの映画が不当な抑圧を受けないよう、またわれわれの主権が矮小(わいしょう)化されないよう、主催者とのやりとりを続け、複数のルートを通じて修正を求めていく」と語った。

 AFPは、映画祭の主催者にコメントを求めている。(c)AFP