【8月11日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が10日、長引く足のけがによりナショナルバンク・オープン(National Bank Open 2021)を棄権すると発表した。

 ナダルは11日の2回戦で、前週のシティ・オープン(Citi Open 2021)で敗れているロイド・ハリス(Lloyd Harris、南アフリカ)と対戦する予定だったが、直前に棄権を発表した。

 ナダルによれば、全仏オープン(French Open 2021)以降、2005年頃から続く左足のけがに悩まされているという。全仏準決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた後、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)と東京五輪の出場を見送ったナダルは、「ここ数か月、この問題を抱えていた」と明かした。

 この大会で5回の優勝を飾っているナダルは「もちろん、このカナダでは多くの成功を味わってきただけに、これはうれしい状況ではない」と話し、「これから(スペインのマヨルカ<Mallorca>島へ)戻り、回復の道を探さなくてはならない。最も重要なのはテニスを楽しむこと。この痛みではそれができない」と続けた。

 このけがで、ナダルは次週行われるウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2021)も欠場が濃厚となり、30日から始まる今季の四大大会(グランドスラム)最終戦、全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)出場も微妙になっているようにみえる。(c)AFP