【8月11日 AFP】(更新)米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事(63)は10日、辞任する意向を表明した。クオモ氏は女性11人からセクシュアルハラスメントの告発を受け、所属する民主党内で辞任を求める圧力が高まっていた。

 クオモ氏は昨年、新型コロナウイルス対策で称賛を集めたが、その後、過去に複数の女性に対しセクハラ行為に及んだとの疑惑や、介護施設で発生した新型ウイルスによる死者数の規模を隠ぺいしたとの疑惑が浮上。わずか1年間での劇的な失脚となった。

 クオモ氏はテレビ中継された発表で、レティシア・ジェームズ(Letitia James)州司法長官が先週公表した調査報告書が認定したセクハラ行為を改めて否定。一方で、自身の行為により気分を害した女性に対しては「深くお詫びする」と表明した。

 クオモ氏は「状況に鑑み、私ができる最善のことは、身を引いて政府を政治に戻すことだ」と説明。「私の辞任は14日後に発効する」と述べた。

 後任には同じく民主党のキャシー・ホークル(Kathy Hochul)副知事が同州初の女性知事として就任する。(c)AFP